設 立

劇団すがおは、昭和36年(1961年)12月に主として桑名高校演劇部のOBを中心に創立しました。
創立総会は当時の桑名市中央公民館。“働きながら演劇を、我が住むほとりを開拓しよう。”のテーマを掲げて初々しいスタートでした。

 

すがおの由来

劇団の名称も劇団員から公募して決められました。
桑名青年劇団、市民劇団とか劇団素顔とかいろいろの中から、舞台ではメイキャップをして自分を隠すけれど、
こころはいつも素顔でいたいという思いが込められて、劇団すがおになりました。

 

活動内容

2017年現在、三重県下では上野市民劇団の創立65周年に継ぐ56年の古い歴史を持つ劇団です。
しかし、創立メンバーは代表の加藤一人となりました。
この間の公演回数は500回を数えます。
桑名市内の公演はもちろんのこと、遠くは愛媛県の宇和島市・富山市・名古屋市・岐阜市でも公演を行ってきました。
三重県下では、熊野市・紀伊長島町・阿児町・松阪市・津市・伊勢市・上野市等、広い範囲で公演しております。
特に、いなべ市(旧員弁郡)においては小中学校の学校巡回公演を約10年続けてきました。
韓国公演5回・アイルランド公演2回と国際交流も多く行っております。
海外からの招聘は韓国・アイルランド・ハンガリー等、市内の文化団体等と協力して活発に行っています。

 

主な上演作品

「鉄道員」
「親おやじの明日」
「キューポラのある街」 「夕鶴」 「アンネの日記」 「奇跡の人」 「ぜんそくの街から」 「黄色いガタンコ」 「明かりは消えず- 定時制の青春」 「伊勢湾台風9月26日」 等

演劇塾

「歌行燈」
「石取祭りよ 夜空にゆれる十二張」
「孤愁の岸」
「幕末親子の」
「海原を超えてー消えた赤須賀船」
「桑名藩戊辰戦争」等

劇団すがお60年小史

昭  和

36年 ・桑名市中央公民館で結成。
37年 ・旗揚げ公演「息子」「雪女風土記」―益世小学校講堂。
45年 ・初の創作劇「ぜんそくの街から」上演。
46年 ・第1回三重県文化奨励賞受賞。
47年 ・員弁郡の学校移動公演始まる。全小中学校29校の巡回公演で、昭和63年まで17年間毎年公演。
     大安町は平成4年まで続く。
52年 ・県下で始めての自前の稽古場を建設。杮落とし公演「裸の王様」上演。
57年 ・桑名市制45周年にあたり市長表彰受ける。
    ・劇団創立20周年記念公演「奇跡の人」上演。市民会館を満席に。
63年 ・劇団員・水上貴史が三重県文学新人賞(戯曲部門)を受賞。

平  成

1年 ・三重県カルチュアフェスティバル始まる。県内各地で毎年演劇祭を実施。
    国際交流も始まり、ハンガリー、チェコ、韓国との国際交流も始まる。
2年 ・国民文化祭愛媛91に三重県の代表として参加。「彦市ばなし」上演。
   ・日本アマチュア演劇研究富山大会に参加「彦市ばなし」上演。 3年 ・加藤代表が国際演劇交流に参加。ハンガリー他2カ国を訪問。    ・初の韓国公演。春川市と馬山市で公演「彦市ばなし」上演。
    以後、韓国との演劇交流が始まり今日まで続く。 4年 ・「冒険者たち」上演。桑名、大安、四日市、紀勢町で上演。    ・韓国・馬山国際演劇祭参加―劇団FREEと合同で「熊」を上演。 8年 ・公募市民と桑名演劇塾旗揚げ公演「歌行灯」上演。会場は満席の大成功。以後今日まで継続。 9年 ・加藤代表が三重県教育功労賞を受賞。 10年 ・アイルランドから劇団を招き交流、以後交流が今日まで続く。 11年 ・加藤代表が韓国・馬山市長から馬山国際演劇祭で感謝状受ける。 12年 ・初のアイルランド公演。「夕鶴」上演。 13年 ・三重県「勤労者ゆとりフェスティバル2001」から上演依頼「明日晴れ」上演。
     四日市、員弁町、紀伊長島町、阿児市、上野市の5会場を巡演。     ・桑名市長から桑名市文化功労者表彰を受ける。-7例目、団体では初受賞。 17年 ・日本アマチュア演劇柏崎大会参加「不器用な恋どろぼう」上演。 18年 ・桑名高校定時制の存続を願う「灯りは消えずー定時制の青春」上演。     ・桑名演劇塾公演「幕末親子絆」上演。柏崎市でも上演。いずれも満席。 19年 ・アイルランド・韓国から劇団を招いて日・愛・韓演劇交流。 20年 ・桑名演劇塾公演「孤愁の岸」上演。鹿児島公演は好評で札止めの満席。 21年 ・伊勢湾台風50周年。「伊勢湾台風 9月26日―50年のバトン」上演。 22年 ・桑名演劇塾公演「千姫絵巻―桑名恋物語」上演。     ・県民文化祭参加、北勢地区3劇団の合同公演「黄色いガタンコー」を、
     桑名市、東員町、いなべ市の3か所で上演。 23年 ・三銀ふるさと三重文化賞受賞。 24年 ・創立50周年記念公演「明日を信じて」上演。 25年 ・桑名演劇塾講演「馬と千代吉」上演。 26年 ・日韓演劇交流25周年、相互で訪問公演(訪韓講演は6回目)     ・「孤愁の岸」鹿児島公演再演 27年 ・「孤愁の岸」岐阜県と海津市の要請で夫々の会場で上演。好評を博す。
    ・創立55周年記念公演「おやじの明日」上演
29年 ・地元小説家の国府正昭氏に依頼した初作品「海原を超えてー消えた赤須賀船」上演。

令  和

2年 ・桑名市広報「くわな」8月号に特集としてとりあげられる。(全4ページ)
    この頃から、未曽有のコロナ禍が世界を襲う。国民生活が大幅に制限を受ける。
    全国的に劇場閉鎖等公演活動の制限を受ける。
    劇団も創立60周年記念公演「水郷燃ゆー長島一向一揆」を準備したが4度にわたる延期の末、中止になる。
    コロナ禍で公演が出来ない為、稽古場で観客なしの朗読公演を行う。
    ネット通信で発信、後日ユーチューブで配信。NHK初め三重テレビ他、新聞も報道もされる。
3年 ・学校の平和学習の一環として「桑名空襲」について出前公演始まる。
4年 ・「ヤマモリ株式会社様」から1年に2回、公演に「特別協賛」をうける。
5年 ・稽古場杮落し公演「人を食った話」上演
6年 ・一向一揆450年、劇団すがお100回公演を記念して11月2日、3日「水郷燃ゆー長島一向一揆の闘い」上演予定